三菱ふそうのトラック用部品を流用して、ジムニーのウォッシャーノズルをダイレクト式にしてみました。

前々からリアのウォッシャーノズルのワンウェイバルブが死んでいて、少し後ろ下がりな場所に停めると駄々漏れ状態だったのでその修理もかねてです。

まずスペアタイヤオフセットマウントとリアゲート内側のパネルを取り外し。
純正のウォッシャーノズルは、隙間にはめ込んであるゴムスペーサーを外してから内装はがしで固定ピンを押しつつ引っこ抜きます。
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ワンウェイバルブは熱帯魚用品のものを流用。
リアゲート部分はグロメットを通してホースを車外に引き出します。
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リアワイパーの折れ曲がって角度が急になっているところにウォッシャーノズルをねじ止め。
ワイパーにホース止めのクリップをつけて、可動部に余裕を持たせつつホースを配管。
ちなみにこのホースも熱帯魚用のエアホースです。

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動作試験。
今回注文した部品が3方向に出すタイプのノズルだったので、スペーサーでノズルの角度を調節しないとかなぁ。
それ以外は問題なく。

ついでにフロント側もダイレクトウォッシャー化することに。
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ワイパーカウルを外して、大体このあたりに8㎜の穴をあけてグロメットをとりつけます。

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熱帯魚用の3方向分岐を使って左右ワイパー分の配管を。
左に伸びている管はそのままバッテリー横で前側用ウォッシャーの管とつながります。

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大体このあたりから配管が出てきます。
もう少し左側でもよかったかなぁ。

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この位置でストレートのジョイントを使ってワイパーアームの取り外しに対応します。

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ウォッシャーノズルはこのおり曲がった個所に。
リアの場合を見るにかなり真横に飛ぶので、とりあえずワッシャーを二枚挟んで角度をつけてみます。

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フロント側を動作試験。
ワイパーブレードの先端ギリギリに噴射してるのでもう少し角度をつけても良いかなぁ。
あと下向きのノズルがブレードにかかってしまっているので、ウォッシャーノズルの固定穴を長穴加工して取り付け角度を少し変更したほうが良いかも。

今回の改造に使用したのは、三菱ふそうのファイター用ウォッシャーノズル「060870-1902」ですが、
この部品はノズル穴が3個開いていて内一つはかなり真横方向に噴射します。
ハイエースやトラック系のようにフロントガラスが垂直に近い車種やワイパーの長い車種には良いですが、
ジムニーのような軽自動車だと角度を調節しないとブレードの外側に噴射することになるようで。

同じ三菱ふそうのキャンター用で「060670-2160」という部品もあるようですが、こちらはノズル穴が二個で取り付けもねじ一個というもの。
こちらのほうがウォッシャー液の消費は少ないので良いかなぁ。
ただ、映像をみるに噴射角度は同じくらいなので、どちらにせよジムニーでは取り付け角度の調節は必要かと。

ダイレクトウォッシャー化の感想ですが、「かなり良い」です。
動作範囲全域でワイパーブレードに十分なウォッシャー液が供給されているので、中途半端に汚れを引き延ばすことがなくきれいにふき取ります。
またワイパーの直前に噴射するので視界を遮られることが無い点も素晴らしいですね。
なぜ純正で採用しないのかと疑問に思うくらいの利点です。

社外品のウォッシャーノズルでミスト状に噴射するものがありますが、それを買うくらいならダイレクト化したほうがいいです。
ねじ止めは少々道具が必要な加工になりますが、建築用の超高強度両面テープにタイラップ併用でも十分固定はできます。
ただ洗車機に突っ込むと心配ですが。